「積立NISAの“非課税”ってどこまで?──旧制度との違いもわかりやすく解説」
積立NISAの“非課税”ってどこまで?──旧制度との違いもわかりやすく解説
「非課税」って聞くと、“儲けた分が全部自分のものになる”というイメージを持つ人も多いと思います。
でも、実際には「どこまでが非課税なのか」「旧NISAと新NISAではどう違うのか」を正しく理解しておくことが大切です。
💡 そもそも「非課税」って何?
通常、株式や投資信託で利益が出た場合、その利益には約20.315%の税金がかかります。
しかし、NISA(少額投資非課税制度)を使うと、その税金が0円(非課税)になるのです。
非課税になるのは、次の2つです👇
- ✅ 投資信託や株を売ったときの利益(売却益・キャピタルゲイン)
- ✅ 運用中にもらえる分配金・配当金(インカムゲイン)
📘 旧NISA(〜2023年)との違いを整理
2024年からスタートした「新NISA」では、非課税のルールが大きく変わりました。
下の表に整理してみましょう。
| 項目 | 旧NISA(〜2023年) | 新NISA(2024年〜) |
|---|---|---|
| 非課税期間 | 20年間限定(積立NISA) | 無期限 |
| 非課税枠の再利用 | できない(売却しても枠は戻らない) | 売却すればその分の枠が復活 |
| 年間投資上限額 | 40万円(積立NISA) | 120万円(つみたて投資枠)+240万円(成長投資枠) |
| 生涯投資枠 | なし | 1,800万円(そのうち成長投資枠は1,200万円まで) |
| 再投資時の扱い | 課税対象になる場合がある | 非課税で再投資が可能 |
🔍 新NISAの非課税の範囲をもう少し詳しく
新NISAでは、次のような場合もすべて非課税の対象になります👇
- ・売却時の利益
- ・分配金や配当金
- ・再投資によって得られた利益(複利運用も非課税)
つまり「運用で増えたお金」にかかる税金はすべてゼロ。
しかも期間の制限がないので、長期保有にも向いています。
✅ 旧NISAのように「20年経ったら課税口座に移る」という心配がなくなったのが最大のポイントです。
⚠️ 注意:非課税なのは“投資枠内だけ”
ただし、注意点もあります。
- ・新NISAで投資できるのは生涯1,800万円分まで(そのうち成長枠は1,200万円まで)
- ・その枠の中で買った商品の利益だけが非課税
- ・枠を超えた分(課税口座での投資)は通常どおり課税される
つまり「新NISAの口座で買ったもの」だけが非課税。
証券会社の「特定口座」や「一般口座」で買った商品は対象外です。
💬 まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 非課税になる利益 | 売却益・分配金・再投資分の利益 |
| 非課税期間 | 新NISAでは無期限 |
| 再投資の扱い | 非課税のまま再投資可能 |
| 注意点 | 非課税枠(1,800万円)を超えた分は通常課税 |
非課税=税金0円はとても大きなメリット。
長期でコツコツ運用する人ほど、新NISAの恩恵を受けやすい制度です。
💬「20年後に課税されるのがイヤだった」という旧制度の不満をすべて解消したのが、新NISAの魅力です。



