金が高騰しているけど、資産形成の主役にしていいのか?
最近、
「金が1年で70%上昇」「金は持たない方がリスク」
といったニュースをよく目にするようになりました。
たしかに価格だけを見ると「爆上がり」に見えますし、
これから投資を考えている人ほど
「今からでも金を買うべき?」と気になる話題だと思います。
ただ、資産形成を目的とするなら、一度立ち止まって整理しておきたいポイントがあります。
こんなニュースが出ている
Yahoo!ニュースなどでは、
- 金価格がこの1年で大きく上昇
- 識者コメントとして
「金は持たないことの方がリスク」という表現
が紹介されています。
見出しだけを見ると
「金=これからの主役資産」
のように感じてしまいますが、実際はそこまで単純ではありません。
なぜ金は高騰しているのか?
金価格が上がっている理由は、主に次のようなものです。
- インフレや通貨安への警戒
- 世界情勢・地政学リスクの高まり
- 金利や金融政策の不透明感
- 中央銀行による金の買い増し
共通しているのは、
「世界が不安定になっている」という前提です。
つまり、金が評価されているというより、
他の資産や通貨への不安が強まっている結果とも言えます。
金投資の性質を整理する
ここが一番大事なポイントです。
金は、
- 配当が出ない
- 利息を生まない
- 事業成長もしない
という資産です。
株式のように
「企業が成長 → 利益が増える → 株価が上がる」
という構造はありません。
金の価格は基本的に
**相対評価(通貨や他資産との比較)**で動きます。
金はあくまでも「守りの資産」
金の役割を一言で表すなら、
資産を増やすための主役ではなく、
資産の価値が壊れるのを防ぐための保険
です。
- インフレに強い
- 通貨価値の下落に耐性がある
- 株や債券と違う動きをしやすい
こうした特徴から、
ポートフォリオ全体の安定性を高める役割を持っています。
逆に言うと、
- 長期で大きく増やしたい
- 資産形成スピードを重視したい
という目的には、金は向いていません。
資産形成を目指すなら主力にすべきではない
「金が上がっているから主力にする」という判断は、
株でいうと「上がっているから買う」状態に近いです。
資産形成の軸として考えるなら、
- 株式(インデックス)
- 事業性のある資産
- キャッシュフローを生む資産
が中心になります。
金はその横で
リスクを和らげる役割に留めるのが現実的です。
もしポートフォリオに取り込むなら【5〜10%】
金を組み込む場合の目安として、
よく言われるのが 5〜10%程度 です。
この比率がちょうどいい理由
- 株式下落時のクッションになる
- インフレ・通貨リスクへの備えになる
- 取りすぎても成長を邪魔しない
逆にこれ以上増やすと、
- ポートフォリオ全体の成長力が落ちる
- 「守り」が強くなりすぎる
というデメリットが出やすくなります。
まとめ
- 金が高騰しているのは事実
- ただし背景は「世界の不安定さ」
- 金は成長資産ではなく守りの資産
- 資産形成の主役には向かない
- 組み込むなら5〜10%が現実的
金のニュースが目立つ時ほど、
「なぜ評価されているのか」「自分の目的と合っているか」
を冷静に考えることが大切だと思います。
資産形成では、
「流行っているか」より
**「役割がはっきりしているか」**の方が重要です。



